
2026年03月14日ブログ
「この子はそれ食べないから!」
隣の人が差し出したクッキーのパーツを見て、そんな声が上がりました。
「え、これ生息させるんですね?」
「なにこれ、可愛すぎる!」
「標本ラベルって初めてみる。これ◯◯科なんだー」
会場のあちこちで、大人たちが夢中に。
その手元にあるのは「クッキー缶」
作っているのは「生きものが住む世界」
3月中旬。
USJC(ユナイテッド・セミコンダクター・ジャパン株式会社)様が女性活躍推進イベント「USJC MIMOSA DAY 2026」を開催されました。そのなかで「国際女性デー」にちなみ、「女性×公益」をテーマに、クリマロによる講演とワークショップをさせていただきました。
参加者は約45名。
さまざまな部署の方が参加してくださいました。
ずばりテーマは生物多様性。
クッキーを砕いて石をつくったり、落ち葉やコケを表現したり。
そして、その環境の中に、生きものを「生息」させていきます。
完成するのは生きものクッキー缶。
クリマロでは、これまでに
1000種以上の生きものをクッキーで表現してきました。
その生きものが
・どこに住んでいるのか
・何を食べているのか
・どんな環境で生きているのか
そうした背景を学びながら制作しています。
そのために私たちは、実際に生息地へ足を運びます。
森へ行き
川へ行き
海へ行き
その場所の匂い
湿度
音
光
環境を五感で感じながら、生きものの暮らしを知る。
そして研究者や専門家の方に、お話を聞かせていただく。
そうして知ったいきののの特徴や魅力、環境をクッキーで表現しています。
今回のワークショップでは、生きものが住む環境を調べて、表現してもらいました。
テーマは土の中に住む生きもの。
登場した生きものは
・モグラ
・カヤネズミ
・ヤマネ
・アオダイショウ
・マムシ
・カブトムシ(幼虫 / 成虫)
・クワガタ(幼虫 / 成虫)
①生きものの名前を調べる
②どんな環境に住んでいるか考える
③クッキーでその環境を再現する
④なぜその環境にしたのか共有する
という流れで進みます。
環境を表現する素材もすべてお菓子。
・落ち葉
・新緑
・コケ
・砂利
・乾いた土
・腐葉土
・クモの巣
クッキーやアイシングで小さな生態系を作っていきます。
ワークショップが始まると皆さんかなり真剣。
「どの生きものにしよう…」
スマホで調べながら環境を考えます。
「この子は何を食べるんだろう?」
「湿った場所なのかな?」
みなさんニヤニヤしながらもかなり本気です。
完成したクッキー缶は
どれも本当に個性的でした。
例えば
・幼虫をアンモナイトに見立てて地層を作る人
・昆虫ゼリーをほっぺにする人
・冬眠中のヤマネを表現する人
(わたがしで雪を乗せる)
・マムシを土に埋めて顔だけ出す人
・モグラをカラフルにする人
まるで生態系のジオラマ
完成すると「みんなの作品見たい!」
という声が上がり、全員で作品を見て回る流れとなりました。
今回のワークショップでは
参加前と後で生きものへの見方が変わったという声もありました。
「まず選んだ生きものの名前すら知らなかったけど、知ることができて嬉しかった」
「生きものについて、こんなに注目して見る機会がなかったので楽しかった」
「選んだ生きものについて少し詳しくなれたのが嬉しい」
中には「このヤマネはね、森の妖精って呼ばれていて…」
と楽しそうに説明してくれる方も。
またこんな声もありました。
「生物多様性って難しいと思っていたけど、とりあえず生きものを知れた。それだけでも意味がある気がする」
片付けのときにも、面白い変化がありました。
準備のときは
「緑のクッキー」
「茶色のクッキー」
と呼ばれていたものが
片付けのときには
「苔!」
「土!」
に変わっていたんです。
ただのクッキーだったものが
環境として認識されている。
小さなことですが嬉しい変化でした。
「〇〇さんが好きそうだから見せたい」
「部署の人に説明したい」
そんな声も多く聞こえました。
作品を見ることでその人の発想や個性にも触れられる。
生物多様性というと、
難しく感じてしまうことがあります。
クリマロではシンプルに、
生きものを知るきっかけになればという想いで活動しています。
どこに住んでいるのか。
何を食べているのか。
どんな環境で生きているのか。
それを調べて、考えて、表現してみる。
すると
「この環境じゃないと生きられないんだ」
「環境と共に進化してきた生態なのか」
ということに気づきます。
クッキーという身近な素材だからこそ、
生きものや環境を考える入口になる。
今回の研修でも、
そんな瞬間にたくさん触れさせてもらえて嬉しかったです。
参加者からは、こんな声もありました。
「手を動かすことで理解しやすい」
「自分で調べるのが面白かった」
「これは他でもやった方がいい」
環境や生物多様性のテーマを体験型にすることで、
参加者自身が調べ、考え、表現する時間が生まれます。
さらにクッキーワークショップでは
・学ぶ楽しさ
・調べる楽しさ
・作る楽しさ
・共有する楽しさ
・食べる楽しさ
さまざまな体験が重なり、自然と会話も生まれていました。
環境テーマの研修としてだけでなく、
社内コミュニケーションのきっかけにもなる時間になっていたのが印象的でした。
クリマロでは、こうしたワークショップも通して、
生きものを知る入口をもっともっと増やしていけたらと思っています。